ハリー・S・トルーマン_1

12日、エジプト沖の地中海でアメリカ海軍のニミッツ級空母ハリー・S・トルーマンが貨物船と衝突するという非常に珍しい事故が発生した件について、同空母はギリシャのソウダ湾海軍支援活動(NSA)で修理を行うと発表しました。

twz.comによるとアメリカ海軍の公式発表として緊急修理対応(ERAV)のためギリシャのソウダ湾海軍支援活動(NSA)を行うとし入港しました。この修理作業はノー​​フォーク海軍造船所(NNSY)のその他の職員が含まれ、艦艇部隊の職員と地元の業界パートナーの支援を受けることになります。具体的に現在明らかになっている損傷箇所は空母右後方です。

Aircraft Carrier USS Harry S. Truman In Greece For Repairs Following Collision
https://www.twz.com/sea/aircraft-carrier-uss-harry-s-truman-in-greece-for-repairs-following-collision

エレベータがある右側の出っ張り『スポンサー』と呼ばれる構造が目立って損傷しており、そこから艦尾にかけ配管のようなものが壊れるといった損傷が見られます。エレベーター付近の損傷にあるものの動作に問題はないとしています。メインの船体構造が切り裂かれるといった深いダメージについては艦尾の4メートルくらいの長さで入っている様子が写真から見て取れます。

▼右艦尾付近の切り込み
ハリー・S・トルーマン_2

アメリカ海軍によると人的被害は出ておらず艦載機や搭載されている兵器についても特に損傷はないとしています。

事故はエジプト沖の地中海でスエズ運河に入ろうとした際に起きており衝突したのはパナマ船籍のベシクタシュM号です。空母の修理期間はどのくらいなのかは現在よく分かっていません。一方で外国でも巨船の修理が行えるというのはアメリカ海軍と東側諸国の軍事関係が強く結びついていることが分かるものになっています。

ハリー・S・トルーマンを中心とする空母打撃群はタイコンデロガ級巡洋艦USSゲティスバーグ、アーレイ・バーク級駆逐艦USSスタウト、USSザ・サリバンズ、USSジェイソン・ダナムが含まれているのですが、空母無しで活動を実施するとしています。