F-35

世界最大の人口を抱えるインド。数年前まで世界最大の兵器輸入大国でもあったのですが、その国では現在新たな戦闘機としてアメリカ、もしくはロシアの戦闘機F-35、もしくはSu-57の購入計画が進んでいると報じられています。

様々な兵器が国内で運用されているインド。戦闘機もいいくつかの国が開発した機体が運用されているのですが、最近ベンガルール で最近開催されたエアロ・インディア2025展示会で、インド側は米国とロシアの空軍が保有する最新鋭の機体を登場させロッキード・マーティンのF-35AとスホーイのSu-57Eの両方がインド空軍に売り込みをかけているとしています。

https://www.defensenews.com/global/asia-pacific/2025/02/24/for-india-its-pick-your-fighter-as-delhi-weighs-us-russian-bids/

インドは国内の多くの軍事兵器はロシア兵器となっており、戦闘機もロシアのものが多くあります。では現在新しい戦闘機の導入計画はいったいどうなっているか。

この展示会ではロシア側は。「将来有望な多機能第5世代戦闘機Su-57Eの最初の海外顧客は、2025年にロソボロンエクスポートが納入するこの航空機の運用を開始するだろう」と宣言。一方でモディ首相が2025年2月中旬にトランプ米大統領と会談した際、トランプ氏は「最終的にインドはF-35ステルス戦闘機を提供する道を切り開く」と約束したなどと発表し購入するのではないかという噂が流れました。

一方で現在インド側の反応としてはF-35のような先進的な戦闘機の取得に関してプロセスは始まっていないだろうと外務省報道官は発言しており、あくまで提案段階だと主張しています。


その前に難しい問題としてインド軍における基幹システムにF-35を組み込むのは難しいと考えられています。それはこの基幹システムはロシア設計のものらしく、アメリカのF-35が接続許可される可能性は低いとしています。

何れにしても巨大市場であるインドを取り込みたいという思惑はロシア、アメリカも共通しており、それら戦闘機が扱う兵器・整備に至るまで巨額の契約となります。インドは国内技術で新たな戦闘機開発も行っているのですが、仮想敵国の中国とやりあえるほどのステルス機は保有していません。

F-35には高度な軍事機密が含まれておりそもそも輸出が行えるのか。金がすべてのトランプ大統領の暴走でもない限り行えないものと考えられます。