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ターボジェット エンジンまたはターボファン エンジンと代替可能として開発が進められている回転デトネーションエンジン(RTX)に関して、軍需大手プラット・アンド・ホイットニー社はRTX技術研究センターで一連のテストが完了したと報じられています。

回転デトネーションエンジンとは密閉されたリング上に設置された燃焼ガスを連続発射させ燃焼させる技術で大気圏内を高速飛行中ではインテークを設けチャンバー内に空気が入り込むことで燃焼を継続させることができます。

Rotating Detonation Engine For Future High-Performance Missiles Successfully Tested
https://www.twz.com/air/rotating-detonation-engine-for-future-high-performance-missiles-successfully-tested

RDE3

エンジンの構造はそのものにターボファンエンジンやジェットエンジンのように物理的に回転するファンや軸といったものが存在しないため安価に製造可能とされています。また重量もサイズも小型にすることができるため、巡航ミサイルなどに搭載した場合は射程が伸びる、もしくは搭載できる爆薬といった量を増やすことができるとされます。

プラット・アンド・ホイットニー社は今後米国防総省と共同で「今後数年以内に」エ​​ンジンと車両の統合地上試験を実施する予定だと述べています。

▼こちらは回転デトネーションエンジンでも閉鎖型、宇宙仕様の燃焼