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国内外の複数メディアによると、2025年3月6日午前10時4分頃、北朝鮮から近いソウル市北部の街で実弾を用いた訓練を行っていた韓国空軍のF-16から複数の爆弾を誤って投下する事故があったと報じられています。

記事によるとこの事故は本来は抱川近郊の承津射撃訓練場をターゲットに行う予定の実弾演習だったものの爆弾は射撃場から外れた街に投下したとしており、現時点で原因はパイロットが投下する座標を誤った可能性が指摘されています。

South Korean F-16s Just Bombed A Town By Accident
https://www.twz.com/air/south-korean-f-16s-just-bombed-a-town-by-accident

8発の爆弾はいずれもまとまって落下したものの1機が投下したのではなく2機で8発落としているとのこと。したがって2人のパイロットが間違って入力したということは考えられず、そのデータを共有していたのか、そもそも元のデータが間違っていた可能性も考えられます。

▼死亡事故に繋がりかねない今回の誤爆

今回の実弾演習はK2戦車、K55A1自走榴弾砲、AH-64攻撃ヘリコプター、F-35Aステルス戦闘機が参加していました。現時点で死者は出てないとされているのですが、この事故をうけて韓国軍は一連の射撃演習は中止となってとしています。

韓国における同様事故は2004年にF-5Bが誤ってソウルの南方85マイルにある保寧市上空で模擬爆弾を投下したものの被害はでていませんでした。ただし今回は人口14万人の都市に落下し民間人の生命と財産に被害を与えるという韓国でも稀な事故になりました。