F-47

先日アメリカ政府から発表された第6世代戦闘機F-47。F-22やF-35を凌ぐ戦闘機ということになるのですが、コックピットの横に付けられた2枚のカナード翼について、いったいどのような理由で付けられた可能性があるのか紹介します。

www.twz.comによると、現在F-47の機体形状については一部のレンダリング(CG)イメージしかでておらず詳しい形状は不明としながらも垂直尾翼は存在しないだろうと予想されています。その代わりタイトルのようにカナード翼がついてることがほぼ確定となりました。

第6世代戦闘機にカナード翼があると何か問題なのか?これはw一般的に言われるようにステルス性能が悪化するためです。一方で記事ではアメリカが過去に研究してきた戦闘機を見てもカナードを搭載してきたステルス機は少なからずあったとしているものの「NASAの研究からステルス性能が悪化するのは間違いない」としています。

F-47

メリットとしては尾翼が存在しないことで安定性にかける機体を制御できる点をあげています。現在の予想としては例えばカナードは可動せず固定状態で運用する可能性、機内に収納出来る可能性もあるのですが後者の収納機能は機体の複雑さやコスト増加なども引き起こすとしてます。

しかしカナードの存在は一般的に言われるほどステルス性能を悪化させることもはないらしくいずれにしてもステルス戦闘機とカナード翼については組み合わせ厳禁なタブーな存在ではないとしてます。

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第6世代戦闘機、3つのデザイン

現在世界で第6世代戦闘機はいくつか開発されています。このF-47はデルタ翼もしくはラムダ翼にカナード、日本やイギリスのF-3はデルタ翼に2枚の垂直尾翼、中国の機体はよくわかりませんがデルタ翼もしくはラムダ翼で尾翼もなくカナードも存在しません。

▼日英伊の第6世代戦闘機、最も保守的なデザイン
F-3

▼中国の第六世代戦闘機とされるもの。すでに初飛行している
China-6th-gen-fighter

その上でアメリカあえてカナードを付けてきたことを逆に考えるとデルタ翼もしくはラムダ翼のみの機体構成では戦闘機としての格闘性能が足りていないことはほぼ確実だと考えられます。つまりF-22やF-35などと接近戦となった場合、五分五分ではなく負ける恐れもあるというものです。

そもそもゲームや映画みたいな第6世代機が接近戦するのかという点ですが、第6世代戦闘機同士では理論上ありえるでしょう。そもそも『戦闘機』である以上捨てることはできないという立場はアメリカは考えている可能性があります。そもそもカナード自体が機体の機動性を上げるために付けるということはこれまでの通例であったことからも、接近戦での機動性の確保というのは間違いなく考えていると思われます。

アメリカとしては非常に攻めたデザインを今回入れてきたことことになるのですが、第6世代戦闘機の機体デザインは三者三様です。カナードを付けたほうがよいのか、無いほうがよいのか、それとも垂直尾翼はやはりあったほうがよいのか…。それぞれの第6世代戦闘機として出した答えがこれまでの画像です。

アメリカや中国の攻めた機体デザインからくる弊害は少なからずありそうですが、これら機体がいったいどれだけ機動性があるのか。関係者が一目見れば一発でわかることなるですが肝心のステルス性能などは一般人には分からないことでもあり今後10年、様々な機体形状の戦闘機が出てくるというのは軍事ファンからすると逆に嬉しいといったところでしょうか。