MQ-25 Stingray_1

現在アメリカが試験している世界初の空母艦載型の無人給油機MQ-25。これに関してかなり広大な航続距離、飛行時間があると予想されており、給油以外も空母艦載機が行っている様々な任務を行える可能性があると報じられています。

twz.comによると現在MQ-25スティングレイに関して具体的な性能については公にされていないものの、現在有人のF/A-18E/Fが行っている他機への補給ミッション以外にも無人攻撃機としての運用や偵察機としての運用も十分に考えられる機体性能があるとしています。

MQ-25 Stingray's Extreme Range Gives It Massive Potential Far Beyond A Tanker
https://www.twz.com/air/mq-25-stingrays-range-gives-is-massive-potential-far-beyond-a-tanker

まず給油です。現在アメリカ海軍は飛びったった有人機に対する空中給油はタンクをつけたF/A-18E/Fにより行われています。何が問題かというと、この補給のため貴重な戦闘攻撃機を動かす必要があるという点です。
これによりF/A-18E/Fのトータル稼働率の実に1/3が『補給任務』に費やされているという問題があります。仮にMQ-25スティングレイに置き換えることができれば貴重な機体寿命を延ばすことにも繋がり艦載機はフルに戦闘ミッションに投じることができるため空母としての戦闘能力も引き上げられるということになります。

MQ-25 Stingray_2

そしてMQ-25の潜在的な機体性能です。この機体には2つのハードポイントを搭載し過去にLRASMという巡航ミサイルを搭載したモデルも発表されていたことがあります。つまり対地や対艦攻撃を行うような無人戦闘機としての運用もできる可能性があります。

このMQ-25は補給機であるため機内燃料が多いらしく航続距離、滞在時間も相当長いとされています。加えてセンサーを搭載することでE-2D ホークアイの役割の一部を担うことができるのではないかとされています。

いずれにしてもMQ-25が空母艦載機の一員として受け入れられるのか、開発スケジュールの遅れと予算超過という状況となっているのですが、給油機以外の能力がどう進化していくのかも注目されています。