
核兵器。その破壊力は高価な通常兵器にくらべると威力に対するコストパフォーマンスに優れる側面がありますが、アメリカでは今後10年間で実に1兆ドル、約140兆円の維持・管理がかかると報じられています。
いったいなぜこれだけ莫大な費用がかかるのか。これはそこら一般人の予想ではなく米議会予算局が新たに発表した公式の予測です。具体的には2025年から2034年の間に9,460億ドル、約1兆ドルがかかるとしているものになります。
https://theaviationist.com/2025/04/26/us-nuclear-weapons-will-cost-nearly-1-trillion/
具体的な内訳はどうなっているのか。記事ではアメリカが保有する全核兵器の持続的な運用コストは総予測コストの44%、3,570億ドルとなっています。これがいわゆる核兵器の維持にかかる固定費です。
次に大きいのは兵器運搬システムと弾頭自体の近代化プログラムとなっており合計3,090億ドル。残りは核指揮統制通信システム(NC3)および早期警戒システムの近代化、そしてエネルギー省施設の近代化に充てられているとしています。
ただしこの費用についても確実なものではなく、地下サイロから発射されるLGM-35センチネルICBMは、2030年代から米空軍のミニットマンIII ICBM戦力を置き換える予定担っているものの、現時点でこの費用は含まれていないとしています。
また核兵器を積んだ原子力潜水艦、つまり発射する原子力潜水艦というシステム全体の費用についてどのくらいなのかについても記載されており、過去10年間(2015~2025年?)の支出項目の中で最大のものは米海軍の弾道ミサイル搭載潜水艦隊となっています。額では2,280億ドルです。
このように核兵器はあくまでその弾頭部分でありそれを発射するロケット、潜水艦、もちろん航空機やミサイルサイロの維持といったものにも費用がかかります。しかしこの兵器はアメリカの根底となる安全保障、アメリカという国を維持する重要な柱であり戦力であるため核を保有する他国もそれなりの費用はかかっているものと思われます。
https://theaviationist.com/2025/04/26/us-nuclear-weapons-will-cost-nearly-1-trillion/
具体的な内訳はどうなっているのか。記事ではアメリカが保有する全核兵器の持続的な運用コストは総予測コストの44%、3,570億ドルとなっています。これがいわゆる核兵器の維持にかかる固定費です。
次に大きいのは兵器運搬システムと弾頭自体の近代化プログラムとなっており合計3,090億ドル。残りは核指揮統制通信システム(NC3)および早期警戒システムの近代化、そしてエネルギー省施設の近代化に充てられているとしています。
ただしこの費用についても確実なものではなく、地下サイロから発射されるLGM-35センチネルICBMは、2030年代から米空軍のミニットマンIII ICBM戦力を置き換える予定担っているものの、現時点でこの費用は含まれていないとしています。
また核兵器を積んだ原子力潜水艦、つまり発射する原子力潜水艦というシステム全体の費用についてどのくらいなのかについても記載されており、過去10年間(2015~2025年?)の支出項目の中で最大のものは米海軍の弾道ミサイル搭載潜水艦隊となっています。額では2,280億ドルです。
このように核兵器はあくまでその弾頭部分でありそれを発射するロケット、潜水艦、もちろん航空機やミサイルサイロの維持といったものにも費用がかかります。しかしこの兵器はアメリカの根底となる安全保障、アメリカという国を維持する重要な柱であり戦力であるため核を保有する他国もそれなりの費用はかかっているものと思われます。