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今年で3年目に入ったロシアのウクライナ侵攻。特にドローンを用いた新しい戦争が始まっているのですが、これについてロシアは上面すべてをアーマーで覆うこれまでに見たことがない車両を投入したと報じられています。

今回の映像はウクライナ側が戦場で撮影したものでドローンが撮影した映像では上面、さらに履帯に続く側面まで広くアーマーで覆うという装甲が付けられた戦車になります。これは単純に上空から飛来する自爆ドローン対策として付けたもので見た目は小屋、第二次世界大戦中の突撃戦車のような形状になっています。

Bizarre 'Turtle Tank' Appears In Ukraine With Shell Covering It Nearly Completely (Updated)
https://www.twz.com/land/bizarre-turtle-tank-appears-in-ukraine-with-shell-covering-it-nearly-completely


こちらが実際に撮影された映像と拡大画像です。上部の台形のような構造、そして側面部分についても金属で作られているらしく、戦車砲が見えることから戦車に実装したということなります。

そしてこの戦車が移動した先で撮影されたのかロシア軍が撮影した映像と考えられるものが既に投稿されており、CGなどではなく間違いなく作られていたことが確認されました。外側の装甲を固定するための鉄骨構造が見えます。

なぜこのような装備を必要としたのか。理由は冒頭でも紹介したようにウクライナのドローン対策です。ただしこのような装備は車両の機動性を大幅に下げることになります。さらに装甲が邪魔になり周囲の確認ができないほか、戦車砲も左右に40度程度しか動かないと考えられるため攻撃力が著しく制限されます。当然重量増加からくる足回りの消耗は顕著になると思われます。

それでも対策をしなければドローン攻撃で消耗することになるため搭載しているということになります。

一方でこの車両については既にウクライナ側から攻撃で破壊されています。上のロシア軍が撮影したと考えられる倉庫に対してウクライナ側からの長距離攻撃が行われ車両が大破している様子が確認できます。