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北極と南極を中心に時点している火星。実はこの火星の地軸に関して原因は明らかになっていないものの200日ごとに10cmほどズレが生じているそうです。この観測結果は地球以外の惑星では初めて観測されました。

Space.comによると、アメリカ航空宇宙局(NASA)が運用する火星軌道上のマーズ・オデッセイによる観測結果として『チャンドラー・ウォブ』という自転軸の微小なズレを地球以外で初めて観測したと発表しました。

論文を提出したのはNASAのジェット推進研究所およびカリフォルニア工科大学の教授とベルギーの国立天文台の職員で観測結果として火星は206.9周期で約10cmほど地軸がズレていることが観測されたとしています。これはマーズ・グローバル・サーベイヤーマーズ・リコネッサンス・オービターによると、高感度の火星表面の磁極位置観測や重力場の観測により18年観測されたデータをもとに導き出されたとしています。

▼マーズ・オデッセイ。2001年に打ち上げられた火星探査機。現在も運用中。火星地表の組成を調べる探査機で南極と北極を覆う二酸化炭素の氷の下に大量の水が存在している可能性を示すデータを収集するなど成果を獲た。
マーズ・オデッセイ

地球でも地軸のズレが発生しており433日周期で回転軸から9mほどズレていることが1891年にアメリカ合衆国の天文学者セス・チャンドラーにより観測されました。地球の地軸のズレについては現代も原因が良くわかっていません。説としては大気と海洋の圧力変化の組み合わせにより発生しているのではないかとしています。

一方で太陽系で初めて地球以外で観測された火星の地軸のズレ。研究者によると、火星は海が無いため地球の1/100ほどしかない大気圧で生じている可能性があるとしています。ただ、地球と同じように原因がはっきりしておらずよくわからないとのこと。

地球は大きい月を潮汐ロックするほどの距離で従えており非常に安定した地軸の傾きをもっているのかと思ってたのですが、小惑星ほどの衛生しかもっていない火星が地球よりも地軸のズレが少ないというのは不思議ですね。
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