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海外の航空関連ニュースサイトによると今月20日、UPS航空が運行しているウエスタン・グローバル・エアラインズのボーイング747-400の貨物機が空港に設けられた照明に柱に衝突し翼を損傷する事故があったと報じられています。

Airliveによると事故があったのはアメリカ北東部ペンシルベニア州にあるフィラデルフィア国際空港からサウスカロライナ州コロンビア・メトロポリタン空港に到着した機体で当時、タキシング(低速で移動)していたといいます。

その後、空港の脇にある照明用の支柱に右側の主翼の先端部分、ウィングレットと呼ばれる構造部分と衝突。ウィングレットがぽっきりともげる形で10mほど移動した先で停止しました。

当便は当時クリスマスの貨物需要を満たすため運行されていたとのこと。



動画を見る限りでは照明が誘導路と考えられるところにぽつんと建っている様子が確認でき、パイロットがこれを認識できなかったか、自機との距離を見誤り衝突してしまったと考えられます。

ウィングレット

一方、モゲてしまったウィングレット(ウィングチップ)は最近の航空機には当たり前のように搭載されているものです。このウィングレットは翼の先端から発生する渦を低減させることができ空気抵抗を抑えることで特に長距離を飛行する機体では4~5%ほど燃料を削減することができるとされています。

▼事故機と同じボーイング747-400のウィングレット。機種によってウィングレットの形状は大きく異ります。
ボーイング747-400のウィングレット